経理ならほぼ間違いなく持っている簿記ですが、合格を目指して受験し続けるも中々合格できず苦戦しているという声を耳にすることも少なくありません。
かくいう私もそれなりの苦労を経て簿記を取得したわけですが、私が合格するために実践していた効率的で効果的な勉強法があるので、紹介したいと思います。
簿記の勉強と経理の仕事の関連
簿記の勉強、「とりあえず」で始めてしまうと陥りがちなのが、「過去問を何度も解くだけ」の勉強法になってしまうことです。数年前までは過去問をひたすら解いていれば合格できたのも事実ですが、今は過去問を解くだけの勉強法では不十分です。試験範囲の改正が続いているので、過去問では新しい範囲をカバーできないのです。
そもそも、簿記を取ることが目的になっていてはいけません。簿記は経理の仕事に活かしてこそ価値があるので、合格するために暗記に近い形で覚えても、実際の業務には応用できない、なんてことになりかねません。
しっかり仕事に活かしていくためにも、過去問をひたすら解くだけでなく、目的ごとに教材を使い分けて実力を身に着けていくことが大切なのです。
日商簿記に合格するためにしていた勉強方法
私が実践していた勉強法は、「テキストの問題を全て解けるまで繰り返す」「総仕上げ問題集を時間内に全て解けるまで繰り返す」「模擬試験で時間内に目標点数が取れるようになるまで繰り返す」の流れです。また、1つの教材が終わったら別の過去問集で同じことを繰り返していきます。
問題集や過去問を解くのはやっぱり大事ですが、テキストでしっかり理解しておかなければ新しい問題に対応できないので、テキストを使った勉強を重視することをお勧めします。1つでも理解できないところがあれば理解できるようになるまで繰り返して、どこかで失点しても別のところでしっかり補えるようにしていくことが大切です。
ケアレスミス対策
ケアレスミスは本番でたまたまやってしまう、偶然の産物のように思われるかもしれませんが、そうではありません。ケアレスミス対策をしっかりしておくことも勉強の一つです。
ケアレスミス対策を徹底的に行うためには、自分がやってしまいがちなケアレスミスの特徴を知ることから始めます。ミスの傾向が分かったら、対策内容を具体的に決め、対策法を実施すれば確実にミスを防止できるというところまで持っていきます。
せっかく勉強して身に着けた力を最大限に発揮するためにも、ケアレスミスを極限まで発生させない工夫をしていきましょう。