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敬語の練習

案外気付かないもの

転職を決意したことを母親に相談してみたところ、
「それにはまず敬語の練習が必要なんじゃない?」と言われてしまいまいた。

今まで一度もそんなふうにはっきり言われたことがなかったので
少しびっくりしてしまいましたが、よくよく話しを聞いてみると、
昔から私の使う敬語表現に間違いがあることが気になっていたそうです。

母は私のようなデスクワークではなく、
高齢者と接する介護関連の仕事に長く携わってきた人なので、
年上の方の敬語に対しての意識の高さはよくわかっている人です。

その指摘を受けて正直ショックでしたがそれもひとつの成長のチャンスと思い直し、
少し母から特訓を受けて見ることにしました。
すると、意外なほど私達が普段から使っている表現での間違いの多さに気が付きます。

例えば、私もよくお客様相手に送るメールでよく使っている
「○○していただいても結構だったでしょうか?」
という言い方はNGなんだそうです。

結構という言葉はなんとなく丁寧に言っているような気がするので、
仕事意外の場面でもついつい使ってしまっていますが、
この場合のように「○○でもいいですか?」という意味での使用に
「結構」はふさわしくないのだといいます。

もともと結構とは相手を尊敬して使うものではなく、
自分の行動を一段落とす意味で使う謙譲語です。
なので相手に向かって「結構ですか?」というのは
相手をむしろ下に見ていることになるので非常に失礼なことにあたります。

正しく表現をするなら
「○○していただいてよろしいでしょうか?」
となります。
これは私のくせになっていることでもあるので十分に注意をする必要がありそうです。

間違えた敬語の評判

母が言うには、年配の方は若い人が間違った敬語を使っていても、
その都度いちいち怒るということはあまりないようです。
ですが、意外にもよく覚えていてふとしたときに
厳しい指摘をしてくることが多いのだと言います。
(母も同じ事をしているような気がしますが)。

ですが、これが面接という場面を考えると、
私が自信満々で変な敬語を使っているのを内心で評価し、
後でマイナスをつけられるかもしれないと思うとそうのんきに構えてはいられません。

母曰く、敬語はただ丁寧なだけではダメで、
きちんと場や立場をわきまえて言うべきことなんだそうです。
丁寧すぎて敬語を重ねた表現をしてしまうと、
その丁寧すぎさが失礼という印象を与えてしまうということです。

まだまだ細かいところで勘違いが多そうですが、
私なりにもう一度自分の言葉遣いを見なおしてみようと思います。