転職活動と自分の強み弱みの棚卸し

自己分析

転職を決意してから、何度かお世話になった転職アドバイザーさんに
転職活動におけるアドバイスを受けました。

そのときに何度か言われたのが、
「自分のこれまでの業務の中で培った経歴と、
もともとの自分の性格的な特性とを合わせて
うまくキャリアとしてアピールするようにしましょう」ということでした。

こういったそれまでの自分の過去を見つめなおして
適性をまとめる作業を「キャリアの棚卸」というそうですが、
棚卸と聞くとついつい経理事務歴の長い私としては
どういう方法ですればいいんだろうと考えてしまったりします。

経理において棚卸は非常に重要な業務でもあるので、
これまで何度か忙しい時間をやりくりして書類のまとめを行なってきました。

そのことを合わせて考えると、
私のキャリアの棚卸は「後入先出法」で計算した方がよいかもしれません。

商品の計算方法

一応経理にあまり詳しくない人のために説明をしておきますと、
棚卸をするときその在庫商品の計算方法には
「先入先出法」もしくは「後入先出法」のどちらかが使われます。

先入先出法とは、同じ在庫商品を毎年いくつも仕入れてその都度販売していく場合に、
先に仕入れた値段で在庫価格を計算する方法です。

反対に後入先出法とは、同じ在庫商品について
後から仕入れた商品の価格で在庫全体の価格を計算するという方法です。
先入先出法の場合、同じ商品の仕入れ価格が
だんだん値下がりしていった場合に在庫として計上する資産額が高くなるので、
だいたいこちらの方法が企業では一般的に使われます。

反対に、仕入れ価格がだんだん高騰していった場合には
後入先出法による計算方法の方が資産額を高く計上することができるので、
こちらの方法を使うようにする場合があります。

例年同じ商品を棚卸する場合には、
前年度との比較のためにわざとどちらかの方法に統一している企業もあります。

さて、話を戻して私のキャリアの棚卸の方ですが、
私が経理として就職をしたばかりのときは、
今よりも全然社会人としての意識も低く、軽い気持ちで仕事をしてきました。

それが経理になって数年が経過して自分の将来に悩むようになってからというもの、
同じ単純業務をするにも責任や意味を感じて行うようになり、
それが今の私自身の考え方を大きく成長させてくれているように感じます。

ですので、自分のキャリアの棚卸しには、
「後入先出法」で過去の経験も今の価格の一部として計算しておきたいと思います。

自分のキャリアにも経理が関係していると思うと楽しい気がします。

これからは経理女子の時代?

新ジャンルの要素

女性にはあまり理解できないことかもしれませんが、
実は世の中的には男性を中心に「~萌え」という言い方があります。

この「~萌え」では、女性を一定の属性に分けて
そのジャンル内に入る女性に魅力を感じるということを示すわけでが、
年齢的なものの他にある職業などについているかどうかも
よく使われるジャンル設定となっているようです。

例をあげるなら「秘書萌え」「客室乗務員萌え」「看護師萌え」
などとなるかと思いますが、実はなんと!
「経理萌え」という言い方もこっそりと存在していることを知りました。

これは経理女子の一人としてチェックしておかないわけにはいきません。
世の中的には男性から経理女子はどのように見られているかを知る、
一つの基準になるかもしれません。

経理萌えの定義

「経理萌え」というふうに分類される女性は、
どうも私の調べたところ
「おとなしくて地味だけど、数字に理解があって細かいことに気がつく」
というイメージが付けられているようです。

確かに経理という仕事は外の営業や企画・宣伝に比べてかなり地味な部類ですが、
おとなしくて地味というのはちょっと女子としてはどうかな?と思ったりします。

経理萌えがおいしいとされるポイントは、
地味な管理部門で勤務をするというサポート役的な女性であると見られていることや、
接客を兼任することも多いので人当たりがよく、
かといって他の部門の女性のように、
「男よりも仕事ができる」ことをアピールしすぎないという
控えめなイメージだからのようです。

女性としては「そうなの?」と言いたくなる部分は確かにあるのですが、
ただちょっと気になったのがそのような賢くて
控えめな女性像としてのイメージがある分高学歴で
収入の多い男性に好まれやすい傾向があるという意見です。

まだ未婚の私としては、これはよいことを聞きました。

経理萌えを獲得するために経理である必要は全くないでしょうが、
それでもそのイメージをうまく利用しない手はありません。

これまで職業を尋ねられたとき「経理です」ということに
ちょっとした恥ずかしさを感じることもないわけではなかったのですが、
この「経理萌え」というジャンルの存在を知ってから、
なんとなく経理という仕事に自信が持てるようになってきたように感じます。

今度友人同士の飲み会や婚活パーティーなどがあったときには、
試しに高学歴らしい男性に自分が経理職であるということを
積極的にアピールしてみたいと思っているところです。

経理職と事務職の違い

業務の内容

求人票などを見ると、経理職と事務職が一緒になっていることがよくあります。
求人票には「経理」として募集をしてある場合でも、
実際に担当する業務内容は雑用や電話対応、
接客までが含まれることもよくあります。

経理職への転職を希望する人の中には、
事務職から職種を変更して行う場合もよくあります。
経理職としての業務内容には事務的な内容が多く含まれていることが多くありますが、
将来的な業務内容として考えた時、
より長期的な雇用が望めるのは経理を含む業務を行う場合です。

通常、会社内で必要となるお客様へのお茶出しや電話とり、
また荷物の受付といった事務的な仕事を行うのが「事務職」とされる人ということで、
会社で使われるお金の出し入れについて管理を行う経理職とは
基本的には違う内容のことが示されます。

ですが、規模の小さな会社のような場合には、
全体の人数が少ないこともあってほとんどの人が何らかの業務を兼任することがあります。
経理の仕事は、業種や業態にもよりますが、
基本的には慢性的に忙しいということはあまりなく、
残業が必要となるほどになるのは決算期など、
ごく一時的な場合だけということがほとんどです。

そのため経理=事務職との兼任という考え方が
ごく当たり前のこととして認められてい中小企業も非常によくあります。

会社による業務能力の伸び

このように書くと、中小企業での経理業務はむしろ、
雑用が多くあまり経理としてのプロフェッショナルな仕事は
できないのではないかという考えになってしまうかもしれませんがそれは違います。

規模の小さな会社であるということは、
それだけ一人ひとりに任される業務の範囲が広いことにも繋がるため、
経理事務として採用された人も長く勤務をする中で
自分なりに経理の仕事を突き詰めてゆくことは十分に可能です。

反対に、大会社での経理の仕事の場合、
雑用などの業務こそは別の人が担当することになっているかもしれませんが、
自分に与えられる業務範囲はとても小さく、
指示されること以外の業務をすることはむしろよく思われないということもよくあります。

私個人の考え方では、雑用というと聞こえが悪いですが
接客などを含む事務仕事は決して嫌いではありません。

むしろ一日中伝票を向かい合っているよりは、
別の作業が多く含まれる中小企業での環境の方が楽しいと思えることもよくあります。

考え方にもよりますが、同じ経理の仕事の中にもたくさんの種類があるので、
転職時には自分にあったものを見つけるようにすることが大切です。