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社会

社会人のストレスの本音

転職経験

転職を考える人のほとんどは、
現在の職場に強い不満を感じていることでしょう。
最近は新卒で入った新入社員も3年位内に3割は辞めてしまうと言われており、
それは単に若い世代は根性がないとかそういう理由だけで
決めつけをすることはできないのではないかと思います。

私も転職を経験しましたが、
以前の職場で強く感じていたのは人間関係と
それに基づく仕事内容への不満でした。

以前の私の職場には長年勤務をしていた年配の女性が一人いたのですが、
経理課での仕事はその人の気分でかなり左右されるところが大きく、
時に明らかに効率が悪い方法であっても、
その人の意向次第では周囲もそれに従わざるをえないというようなことがよくありました。

ちょっときつめの言い方をしてしまうと、
40~50歳くらいの世代よりも上か下かということは単に世代のギャップだけでなく、
IT系機器のリテラシーに大きな差を持っているので、
上世代がしてきたようなやり方は、
パソコンなどを詳しく使える世代から見ると非常に時間や労力の
ムダに思えることがよくあります。

ですが、その職場内の雰囲気がもう少し連携のとれたものであれば、
たった一人の、しかも責任者でもなんでもない人の一言で
大勢が振り回されるようなこともなかったんではないかと思えます。

職場の動き

問題はそうした業務上明らかにマイナスになっている行動をしている人を、
周囲が見て見ぬふりをして容認をしてきたということです。

その人の上司や人事の責任者も他にはいたのですが、
その女性が性格的にきつく弁もたつことから下手に注意をして
面倒なことになるよりはやりたいようにやらせておいた方がいいといった、
丸投げの態度をとっていたのでした。

当然そうした傍観者の人は女性よりも上の立場ですから、
被害があるとしてもせいぜい出てくる仕事が遅れるというくらいのもので、
実際女性の後輩という立場で仕事をする私達にとっては、
ああしろと言ったそばからやっぱりやめろ、
そんなことは言ってないというような思いつきの仕事に
振り回されるのを容認されたようなものです。

最近私が読んだアンケートなどを見ても、
仕事で最も強くストレスを感じるのは、
明らかに理不尽で非効率的な仕事を精神論で
押し付けられることが繰り返されることだということが書いてありました。

自分と同じ悩みを持っている人が多くいるということはちょっとした慰めですが、
やっぱりそうした会社のガン的な人はできれば一人でも少なくなってほしいです。

責任

経理の仕事と責任について

正確な仕事

仕事をするときには、きちんと職業人としての責任を持たないといけません。

転職を決意してからというもの、
私はそのことを大変強く意識するようになりました。
転職を本格的に考えずに、日々なんとなく仕事をしていたときには、
言われたことをなんとなく間違いなくこなしていくことが
自分の役目というような考え方をしていました。

ですが、転職を決意し転職コンサルタントの方などから詳しい話を聞いているうち、
いかに自分がばくぜんとした考え方の中で
仕事をしてきたかということを考えるようになりました。

勤めているときには決して不まじめな態度をしていたわけではなかったのですが、
主体的な責任感という点ではやはりちょっと甘く考えてきたところもあったように思います。
そんな責任感のなさを実感したのが、
経理職の仕事で自分に何ができるかということを洗い直ししてみたときです。

取引の概念

例えば普段何気なく使っている「取引」という言葉ひとつとってみても、
ふだん何も考えずにいるときには企業活動でお金が動くことという、
漠然とした概念でしかいませんが、
経理職として見る場合にはもっと細かい分類をされることになります。

経理の仕事で扱う簿記上では「取引」とは実際にお金が動いた場合であり、
かつ簿記項目として決められている場合のみです。

単に商品を受注したり発注したり、
または銀行から借入の約束をとりつけたというような契約成立の段階のことを
「取引」とはいいません。
私がこれまで働いていた課は営業部に非常に近い位置にいたこともあり、
「取引をする」という言葉を無造作に使ってきたようい感じます。

また、反対に普通の感覚では「取引」とは呼んでいないようなことも
経理上では取引として扱われるようなこともあります。
オフィスや所有物件が損壊してしまった場合や、
会社のお金が盗難などで失われてしまったような場合です。
営業的な感覚ではそれらのことを決して「取引」とは言いませんが、
簿記上では取引としてしっかり記載をしておかなければいけません。

今後経理としてキャリアアップをしていきたいと思うなら、
もう少し自分の専門分野に特化した思考方法で、
業務にあたる必要があるのではないかと思います。

まだまだ必要な知識が完全にそろっているわけではない私なので、
今後は資格取得などきちんとした勉強を積み重ねて、
一人前の経理の仕事ができる人材として
社会的な評価を受けることができるようになりたいと考えています。

グループワーク

転職の悩みを共有するグループワーク

一人で悩まない方法

幸いにして私は次の経理の仕事を早めに見つけることができましたが、
中にはあまり就職活動がうまくいかず、
時間を持て余している人も本当にたくさんいると聞きます。

私ももしかしたら自分も同じようになっていたらと考えることもあり、
他人ごととはとても考えることができません。

私の友人でも、同じ時期に新卒で某大手企業に就職をしたものの体をこわしてしまい、
退職をしてしばらく休んでから仕事を探しているけれども、
なかなかうまく見つけられてないことを悩みに思っている人がいます。

久しぶりにその友人と会ったところ、
意外にも少し明るい表情をしているので何かあったの?と尋ねたところ、
最近ハローワークの中にあるグループワークに参加をするようになったといいます。

グループワークとは、ハローワーク主催する別の就職支援のための組織で
同じように職をさがしている主に中高年など
年齢の高い人が集まって交流や勉強会をすることになっているところです。

私も誘われて一度参加をしてみましたが、
そこに集まる人たちは非常に就職に対する意識が高く、
また私のこれまでの経歴とはかなり違った生き方をされている人ばかりで、
話を聞くだけでもかなり参考になりました。

通常の就職支援セミナーなどと違って、参加者同士が積極的に交流をして、
そこで情報交換や励まし合いができるようになっています。

さらにこのグループワークによって積極的な再就職を促す組織もあり、
それは「キャリア交流プラザ」と呼ばれています。

現在は主に中高年を中心としてグループによって構成されていますが、
最近は若手の就職難の方がより深刻化していることもあり、
若者だけを集めたグループも少しずつでき始めているのだそうです。

プラスの考え

その友人の話によると、
就職活動をしていて一番つらいのが孤独感に耐えることであるといいます。
就職活動がうまくいけばよいのですが、この時期の就職はかなり厳しく、
がんばっても不採用の連続となることもよくあります。

そんなときに自分への自信を失わないように、
同じような状況の人同士で情報を交換していけば、
前向きな気持ちを維持したまま明日からの就職活動にのぞむことができます。

キャリア交流プラザでは、体験的セミナーや再就職のための支援や
個別相談も行われているということで、
転職前より自分の希望にあった企業へ就くことが
できるようになった人の例もたくさん報告されています。

最近は行政での就職支援活動も、かなり進歩してきているようですね。